山 行 報 告 【記 大高裕美】
2006・10/9 錫丈岳 前衛フェース 左方カンテ M 大高哲、大高裕美



【コースタイム】

6:00駐車場発〜7:50左方カンテ取り付き〜8:15登攀開始〜14:00終了〜懸垂下降〜下山〜16:00駐車場

 前日まで3日間あいにくの天気だったとのこと。当日は快晴。穂高では遭難者が複数との報道。この日いち日中晴れていたにもかかわらず、稜線の雪は溶ける気配なし。

 アプローチで詰めていくと1ルンゼ下に到着。1パーティー登り始めている。左へトラバースして取り付きへ。左方カンテは先行がいるため、ゆっくりと間を保ちながら登る。適当にピッチをきったのでトポとはあいません。

 取り付きはあまりパッとせずむしろ、1ルンゼの方が思わず登りたくなる感じ。2ピッチ目(3ピッチ目)から展望がよくなってきて、3ピッチ目(4ピッチ目?)はチムニーから凹角ぽい傾斜へ。5ピッチ目はフェース。乾いている分には快適。6ピッチ目もまとめて登ったようで、次、いきなり7ピッチ目になる。

 出だしが核心。まともにフェースに取り付くと11a(最初の2〜3手)くらいありそう。がんばってフリーでいこうとスタートするがあまりにも自然にAー0となる。まぁ、気にしない気にしない。

 先行が懸垂下降を開始しはじめたので、ごちゃごちゃになりながら登る。ピンもあるがカムも使ってみました。セカンドは居合わせたガイドさんに出だしの登り方を教えてもらってたようです。7ピッチ目を無事終了。

 せっかくだから上まで行こうと登ってみてそこから懸垂することにしました。先行は“注文の多い料理店”の方から懸垂してました。われらは後続もいないので同ルート下降し、最高の天気のまま下山。

 かなり満足でした。